
【神経って、引っぱられると疲れるんです】
── 背骨・呼吸・感情をつなぐ“見えない張力”
「なんだか最近、イライラしやすい」
「呼吸が浅くて、ずっと気が張っている」
「理由もなく、疲れが取れない気がする」
それ、“神経”のサインかもしれません
…と言っても、メンタルの問題ではなく
もっとシンプルで、もっと身体的な話です
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◆ 神経は、全身を一本の糸でつないでいる
私たちの体の中には、脳から出た神経が
背骨の中(脊髄)を通って
全身へと枝分かれしています
まるで、脳から体の隅々までを一本の糸でつなぐ
通信回線のような存在
この“神経の糸”があるおかげで
私たちは動けて、感じて、考えられるんです
でもこの神経、実はとてもデリケート
物理的に「引っぱられる」ことにも
とても弱いのです
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◆ ピンと張った神経は、誤作動を起こしやすい
本来、神経には「たわみ」が必要です
たわみとは、余裕。たるみ。ゆとり。クッション
姿勢が崩れて背中が丸くなると
背骨が後方にずれ、神経は引っぱられたままの
緊張状態に
これが続くと、神経はまるでピンと張った
ギターの弦のようになり
ちょっとした刺激にも敏感に
反応するようになります
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◆ 神経が引っぱられているとき
身体と心に起きること
• イライラしやすくなる
• 呼吸が浅くなる
• 手足がしびれる・だるくなる
• 情報に過敏になる
• 寝つきが悪くなる、眠りが浅くなる
• 「大丈夫なはず」が、なぜかしんどい
これらはすべて、「神経にたわみがない」ことで起きている可能性があります。
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◆ 神経に“余白”を戻す方法があります
📍そのひとつが、「背中にタオルを入れる」という
シンプルなセルフケア
背骨の動きをサポートし
神経にそっと“たわみ”をつくる方法です
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【やり方】タオル背中リリース
- バスタオルをくるくる巻いて
直径7〜10cmくらいのロールを作る - 仰向けになり、背中の真ん中
(みぞおちの裏あたり)にそのタオルを差し込む - 両膝を立てて、腰を安定させ
ゆっくり吐く呼吸を意識して5〜8分リラックス
これだけで
✅ 背骨の可動性が改善し
✅ 肋骨と横隔膜の動きが広がり
✅ 自律神経のバランスが整いやすくなります
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◆ 背骨=神経の“通り道”を整えるということ
背骨は、ただ姿勢を支えるためのもので
はありません
その中には、神経という“生命の司令塔”が
走っている場所なのです
だから、背骨に働きかけることは
📍神経に「もう緊張しなくていいよ」と
伝えることでもあるんです
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◆ 神経は“構造”で整う
感情やメンタルにアプローチする前に
「身体の中にある“張りつめた神経”に
たわみを戻してあげる」
この視点は、今、脳神経科学やリハビリ
神経整体の世界でも注目されています
無理にポジティブにしようとしなくていい
まずは、神経に物理的な「余白」を
与えてあげましょう
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◆ おわりに|あなたの神経に
今日ひとつ“やさしいこと”を
タオルを1枚、背中に入れる
5分間だけ、呼吸に意識を向ける
それだけでも、神経は「あ、安心していいんだ」と
反応してくれます
神経がゆるむと、感情が落ち着きます
感情が落ち着くと、人との関わりも
日常の景色も変わっていきます
今日のあなたが、自分の神経にひとつ
やさしくできますように🍀
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